工期:2012年7月10日〜2013年8月5日
被災地を前にして、地震の被害状況、そして、津波による威力を廃墟からでも感じられる現場でした。 震災の爪跡は生々しく、それゆえに、現地のスタッフ一同、必ず復旧させてやると意気込みました。しかし、現地は地震と津波により、地盤が沈下しており、作業開始前より難易度が高いことも予測出来ました。 少し海が荒れると現場まで越波するので、天候の様子を見ながら工事を進めようと考えましたし、何より、施工及び安全管理に留意しなければならないと思ったのです。
工事は予想通り難航しました。
施工中にせっかく時間をかけて組んだ型枠が何度も流されたのです。
天候や安全に配慮するのももっともですが、工期を遅らせることも現地の方々に迷惑のかかることでした。
コンクリートの打設が予定よりも遅れ、一時は工事が完了できるかどうかすらも心配ではありましたが、 現地の環境をよく調査しながら慎重に作業を進め、結果、無事に施工を完了することが出来ました。